毎年恒例の「全圧連統一安全技術講習会」がお盆休み明け(8/17)に行われ、弊社の圧送オペレーター達が参加してまいりました。
「福島県生コン圧送協同組合」およびその上部の全国組織である「(社)全国コンクリート圧送事業団体連合会」(全圧連)による共同主催で、年に一度、同組合に加盟する県内各社に所属しているオペレーター(16社・約160名!)が一同に会して安全や技術について学び、交流を行う貴重な機会です。
今年も昨年に引き続き、郡山市の「ビッグパレットふくしま」での開催となりました。
晴天の下、続々とオペレーターが集まってきました。
講義前の理事長挨拶。
弊社代表の宮澤が務めております。
始まりました講義の模様です。160名が集まると凄い熱気です。
全圧連技術委員でもある弊社安全顧問の蛭子による講義は今回が最後の予定です。
テキストは全圧連様で作成した全国共通の統一テキストになります。
今年は、いよいよ改訂される「圧送マニュアル」より作業標準についてや、リスクアセスメントKYについてがテーマでした。
こちらは別室で行われた新人向けの特別教育の講義会場です。
全圧連技術委員を蛭子から引き継ぐ予定の弊社の佐藤(亮)が講師を務めました。
続いて、ポンプ車展示を引き受けて下さいました代表各社による持参した機種説明の様子です。
弊社は、24X4Zのオペレーターの遠藤が車両の性能や特徴を話しました。
さて、展示会です。今年も4台並びました。
今回展示されたのは以下の機種でした。(奥から)
DC-L1100BD/BM-M3D(ダイヤクリート)、大沢工業さん
PY120-33C(極東開発工業)、川又工業さん
PH65A-19B(極東開発工業)、深谷圧送さん
24X-4Z(ズームライオン・ジャパン)、金堀重機
落ち着いてみることのない同業他社の圧送車を目にするまたとない機会を今年も実現することができて良かったです。
参加者の皆様は、今回の機会を活かして、日々の業務では安全に努めるとともに、技術を磨いていきましょう!
(今年も多数のメディアへのご掲載誠にありがとうございました。)
福島民報新聞社様(2018/8/18)
福島民友新聞社様(2018/8/20)
福島建設工業新聞様(2018/8/22)
去る8/22に「残コン技術フォーラムin福島・金堀重機」は、60名を超える県内の生コン関係者にお集まりいただき、大盛況で開催することができました。お集まりいただきました皆様、ご協力いただきました関係者の皆様、本当にありがとうございました。
さて、ご案内の時からの繰り返しになりますが「残コン技術フォーラム」は、いわゆる「残コン・戻りコン」と言われている、建設現場で仕方なくではあるけれど余ってしまう生コンの様々な課題について、技術で前向きに解決していきましょうという提案を行うものでした。全国各地を回り技術を紹介しており、この福島県で19回目となり、年度内に1週するという目標の4割をすでに達成されたということになります!
技術フォーラムはセミナーとデモンストレーションの2部構成となっており、
まずは弊社の2階講堂を使ってのセミナーです。
開会にあたって、弊社を代表して副社長より挨拶させていただきました。
テーブル席は60席用意しましたが見事に満員御礼。
弊社と同業の圧送業者さんは県内全域から、
生コン製造業者さんやゼネコンさんは、会津地域を中心にたくさんの方々にお越しくださり、
主催者席に加えて通路側にも席を追加させていただく程でした。
今回の技術フォーラムを主導されている長岡生コンクリート代表の宮本様(最右)を始めとした4名の熱意あふれる講師陣!
それぞれご担当の製品をご紹介いただき、質疑応答や意見交換を行いました。
各技術の解説や動画は前回のご案内の記事(https://kanehori.jp/blog/info/2638/)や、
宮本様のブログ(http://www.nr-mix.co.jp/econ/)に詳しいので、ぜひご参照ください。
さて、いよいよ外に出てデモンストレーションの開始。
まずはセットしてあるポンプ車を使ってモレステ(生コン圧送時の新型先行材)のデモを行います。
今回は攪拌機を使っていますが、すぐに出来上がりました。
セメント等を自分たちでねるのに比べて大幅な時間短縮にもなりそうですね。ポンプ車の前にはたくさんの人だかりができています!
まずは「M字」型に角度をつけた33mのブーム管にモレステで生コンを通していきます。
今回は「会津中央レミコン」様に生コンをご提供していただきました。
配合は21-18-25です。ありがとうございます!!
続いてブーム先に準備してあった配管約50mに繋ぎ直してモレステを再投入します。
4BのT字管にモレステを入れるために急遽、用途外使用されることになったカラーコーン!
弊社オペレーター陣が工夫を凝らし4インチの直管15本に8個の曲がりを各所に設置。たくさんの勾配も!
曲がりや勾配は管内圧力を損失し閉塞の恐れもあるいわば「障害物」になります。
低速で送り続けて見事に筒先で生コンと対面できました。
(通した後の「モレステ」はこの後出てくる「R2」でポンプ車ホッパ内の残コン処理時に混ぜることができます)
続いて、筒先で散らした生コンにセルドロンをふりかけていき、スコップで撹拌します。
水分が失われていく様子は本当に見事ですね!奥と手前の質感の違いがわかりますでしょうか?
このセルドロンは、紙を原料(セルロース繊維)にした粉末。
紙ということでティッシュのように水を吸って、瞬時に流動性を低下させます。
結果として、セメントの間に隙間ができ、時間が経過してもコンクリートの硬化を防ぐため、残コン処理がしやすくなります。
続いてIWAシステム。生コンミキサー車のドラム内に処理剤を投入し、撹拌して骨材に「戻す」技術。
JIS規格外の製品になりますが、その骨材を再利用した再生生コンの原料に使うことができます。
(処理剤の正式名称はRe-Con Zeroと呼び、Return Concrete Zeroを縮めたものだそうです。)
「離婚ゼロ」とかけて結婚式場からの問合せも鳴りやまないそうです。。。(嘘)
ガラガラと音をたてて回るようになったミキサー車から見事にバラバラになった骨材が落ちていきました。
ほらこの通りです!
高速撹拌で回すことで中にこびりついている生コンも一緒にもっていかれるのでドラムの中はきれいになるそうです。
とはいえ、約2分間撹拌して、バラバラと中身を出すという手間などをどのように評価するのかというところでしょう。
そこで、プラントに「残コン」プールを用意し、一日一度だけ撹拌してまとめて改質してしまうという方法も有効とのことです。
最後に再びポンプ車に戻り、今度はホッパ内の残コンを処理します。R2です。
既にブームに残った残コンはミキサー車に返していますが、生コンを生コンで圧し出すという仕組み上、
ホッパ内には「残コン」が残るのです。この後処理が圧送業者のオペにとっては大変ですし、
現場にも多くの残コンを残すことになり、迷惑をかけるのです。
IWAシステムとR2はほぼ同じような技術で、ポンプ車ホッパ内の撹拌羽根の回転や圧送装置の逆転で90秒程度練り混ぜます。
するとだんだん水分が失われていき、
ホッパの下にある排出ドレーンから砂や砂利がパラパラと出てくることになります。
ホッパや撹拌羽根の形状によって撹拌が利きにくい箇所があり、あるいは残コンの量が多い場合には、
一度改質された砂利を排出してまた再撹拌する等の手当てが必要になることもありそうですが、
うまく使えば、現場に残してくる洗い水等は相当少なくすることができます。
この注目の新技術は、10月より全圧連からリリースされます。
(ご参考:http://www.zenatsuren.com/data/index.html)
ということで、残コンにまつわる新たな4技術を無事に弊社でお披露目することができました。
2時間という長時間でしたが、お付き合いくださった皆様方、本当にありがとうございました。
またデモンストレーションのためにはるばる遠くからお越しくださった主催者の皆様方にも改めて感謝いたします。
今回、このような取組を行った背景は様々ありますが、まずは、残コンという課題解決に向けて立ち上がられた主催者の方々の熱意に感銘を受けたこと。そして、日々コンクリート打設に携わり、先行材や残コンの処理で大変な現場の苦労を少しでも改善できればよいと考えたことが大きかったです。
この日集まってくださった皆様方は、ゼネコンさん、圧送業者さん、生コン製造業者さんと3者がだいたいバランスよく同じくらいの人数でした。ふと、それぞれが独立しているようにも思いますが、圧送業者は生コンを受け取って現場で施工する中心になるので、生コン製造業者さんとゼネコンさんの間に位置しているという見方もできると思います。
私たちは一専門工事業者に過ぎませんが、「間に挟まる立場」として、これからもできることを追求してまいりたいと思います。
最後になりましたが、当日の様子を伝える関係者のブログをご紹介しましょう!
主催者のお一人で、なんと当日誕生日にも関わらずわざわざ静岡県からいらっしゃいました「有限会社長岡生コンクリート」代表の宮本様の投稿です。
http://www.nr-mix.co.jp/econ/blog/post_147.html
※1日3本の記事を投稿することを自らに課していらっしゃる宮本さん。隙間時間の有効活用には全くの余念がなく素晴らしかったです。素敵な誕生日の思い出を持ち帰っていただけたのなら嬉しいです。
そしてもう一人の主催者で、これまた遠い遠い福井県から475kmの道のりを経て、かけつけてくださいました「有限会社川端工業」代表の中村様の投稿です。私たちの同業である生コン圧送業者さんです。(せっかく来ていただいたのでZOOMLION製のポンプ車もたくさん見ていただきました)
https://ameblo.jp/micci178504/entry-12304171512.html
※これまた毎日のようにモレステ圧送動画を更新することを目指している業界ではちょっとした話題のYouTuberです!弊社でのデモもそのラインナップに加わることができてとても光栄です。
(動画①(モレステ):https://youtu.be/MtNXxR6c5o4)
(動画②(R2):https://youtu.be/97HLINpB4CQ)
毎年恒例の「全圧連統一安全技術講習会」がお盆休み明けに行われ、弊社の圧送オペレーター達で参加してまいりました。
「福島県生コン圧送協同組合」およびその上部の全国組織である「(社)全国コンクリート圧送事業団体連合会」(全圧連)による共同主催で、年に一度、県内の同業者に所属するオペレーターが一同に会して(17社・167名!)安全や技術について学び、交流を行う貴重な機会です。
今年は昨年までと異なり、郡山の「ビッグパレットふくしま」での開催となりました。
誘導のお手伝いをしています。
講義会場の他に役員会用の会議室と屋外展示場もお借りしました。
おや、屋外展示場!?
今年はなんと屋外展示場をお借りし、代表各社のポンプ車を並べてみました。
そこで見学会をやってみようという初の試みで、弊社もZoomLionの33X-4Zで参加しました。
講義前の理事長挨拶。
弊社代表の宮澤が務めて3期目に入りました。
全圧連技術委員でもある弊社安全顧問の蛭子による講義。
テキストは全圧連様で作成した全国共通の統一テキストになります。
今年は、夏ならではということで、暑中コンクリートや熱中症に関するテーマで行いました。
こちらはポンプ車の展示を引き受けた代表各社による持参した機種の説明の様子です。
弊社は、オペレーターの小島とズームライオン・ジャパンでチーフサービスマンを務める佐藤が話しました。
いよいよお待ちかねの展示会です。
他社のポンプ車をじっくり見る機会はなかなかないので興味津々です。
今回展示されたのは以下の機種でした。(手前から)
DCP-X45S(エヴァダイム)、ヤマコン(大沢工業)さん
36RZX-5-150(KCP)、守山産業さん
33X-4Z(ズームライオン・ジャパン)、金堀重機
DCP-X45S(大一テクノ)、きねむち工業さん
どのポンプにも人だかりできてそれぞれに気になることを質問し合ったり、
ホッパーの中を覗いたり、リモコンを触らせてもらったりして実機を確認しました。
初めての試みにつき、運営の反省点もありますが、
オペレーター目線で実物を見るというまたとない機会だったと思います。
毎年行ってきた講習会ですが、個人的にも新しい試みをやってみることの大切さを強く実感できました。
せっかく同業者が同じ場所に集まる年に1度の貴重な機会です。今回の反省を生かして、来年も意義ある講習会を目指したいと思います。
また今年は、実物を集めるという新しい取組を行ったので、事前に報道機関各社に連絡したところ、複数のメディアでとりあげていただきました。
建設専門工事業者として、業界が抱える課題を解決していくためにも一般の方々に私たちの存在を知っていただき、少しずつ変わっていくためのいいきっかけにもなったと思います。関係者の皆様、ありがとうございました。
そして、参加者の皆様は、今回の機会を活かして、日々の業務では安全に努めるとともに、技術を磨いていきましょう!
(掲載ありがとうございました。)
KFB ふくしまスーパーJチャンネル(株式会社福島放送)様(2017/8/17 夕方18時50分頃)
福島民友新聞社様(2017/8/18)