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「残コン技術フォーラムin福島・金堀重機」開催します!(2017/8/22)
2017年8月2日 - お知らせ 生コン圧送

今日は私たちのお仕事の一つである「生コン圧送業」の技術に関する少しマニアックなちょっぴり長いお話です。

お付き合いください!

 

去る7月13日、福島県のお隣の新潟県は新発田の石井建材様にて行われた「残コン技術フォーラムin新潟・石井建材」に弊社社員3名で参加してきました。(ご参考:http://www.nr-mix.co.jp/econ/blog/_r2iwa_4.html

この「残コン技術フォーラム」は、いわゆる「残コン・戻りコン」と言われている、建設現場で仕方なくではあるけれど余ってしまう生コンの様々な課題について、技術で前向きに解決していきましょうという提案を行うものでした。私たちと同じように地域に貢献する地場の生コン製造業者さんや圧送業者さんが力を合わせて全国各地を回り技術を紹介するという取組に感心しておりました。それほど遠くない新潟県で開催とのことでしたので、早速そのデモを見てきました。

紹介されている技術は全部で4つありました。

技術の紹介に入る前に、この「残コン技術フォーラム」は47都道府県すべてで開催することをめざしているそうです。ならばということで、私たちも手を上げさせていただき、未定だった福島県での開催を決めていただきました。

「残コン技術フォーラム in 福島・金堀重機(第17回)」

8/22(火)13:00~15:00

@金堀重機本社(会津若松市町北町大字始字屋敷31-1)

参加費無料!

参加対象者:ゼネコン様、生コン製造業者様、生コン圧送業者様、その他関係者様

出席のご連絡は、こちら↓まで!

㈱金堀重機 電話:0242-32-3111、FAX:0242-22-4474、(担当:春田)

下記URLから、主催者「残コン技術フォーラム事務局様」のご案内が見られます。

http://www.nr-mix.co.jp/econ/blog/post_130.html

今回手を上げたのは、特別に何かを始めようということではなく、単純に多くの現場で先行材や残コンの処理に苦労しているからなのです。業種ごとで様々な課題がありますが、これを技術で解決していこうという動きと、その普及に少しでもお力になれたらと思います。

さて、それでは以下に、それぞれの技術を簡単にご紹介させていただきます。

製品の製造者やこの普及活動の第一人者であるGNNの宮本さんのブログなどのリンクもご参照ください。

http://www.nr-mix.co.jp/econ/

①モレステ

生コン圧送を行う際、コンクリートポンプ車の配管(生コンを通すところ)の中で生コンに先行して通さなくてはならない「潤滑剤の役割を果たすモルタル」の代わりになるものです。こうした潤滑剤がなく生コンを通そうとすれば、乾いた配管に水分を持っていかれて生コンが管の中で閉塞してしまうため先行材が絶対に必要になります。

これにより、生コン製造プラントでモルタル0.5㎥を発注する必要がなくなるため様々なメリットが考えられます。ちなみに「モレステ」という名前は、”mortar less technology”からとられたものです。

この原料は廃棄物でしかなかった生コンスラッジを利用してできており、比重が軽いためしっかり先行するし、新たに石灰からセメントを作り出しているわけではなく環境にやさしい。またピンク色に着色されているので、生コンと混ざっているかどうかの判別がつき、先行材からの切り替わりがしっかりと確認できます。先行モルタルに比べれば少量で済むため準備や片付けの作業効率も向上します。

新潟会場では、残念ながらポンプの手配がつかずデモが見られませんでしたので、福島会場にご期待ください。

タケ・サイト㈱ https://www.takecite.technology/

②セルドロン

地盤改良などにも使える、紙を原料(セルロース繊維)にした粉末。高い吸水性を利用し汚泥や土砂などの流動性を瞬時に低下させることができます。当然、生コンの水分も吸収しますので、生コンにセルドロンを加えて撹拌すると固体化して砕石に「返ります」。原料は紙なので環境負荷のないリサイクル製品です。

新潟会場ではスコップで撹拌されていくセルドロンのデモを見せていただき感動いたしました。福島会場でもご期待ください。

㈱グロースパートナーズ http://www.gpgp.tokyo/index.html

③R2(アールツー)

コンクリートポンプ車のホッパ(ポンプ車後部にあるミキサー車から生コンを受けて溜めておくところ)内の残コンに「処理剤」を直接投入し、同じくポンプ車についている撹拌羽根の回転や圧送装置の逆転で90秒程度練り混ぜる。すると同様に水分がなくなって排出ドレーンから砂や砂利がパラパラと出てくることになります。R2はReduce、ReuseのRが2つからきていてい、産廃としての残コンを減らし、再利用することを勧めています。このR2は我らが全圧連(一般社団法人全国コンクリート圧送事業団体連合会)で取り扱う予定で準備が進んでいるとのことです。

新潟会場では、同じくポンプ車の手配がつかなかったためデモが見られませんでした。今回の4技術のうち圧送業者にとっては作業負荷軽減、現場にとっても後処理の手間が減り、廃棄物が利用価値のあるものになるという期待度の大きい技術です。福島会場に期待ですね!

全圧連 http://www.zenatsuren.com/ (※R2の紹介ページはなく、これからのようですね。)

④IWAシステム

生コン車に余った残コンをミキサー車のドラム内、または専用のピットに溜めて撹拌し、骨材にする技術。JIS規格外の製品になりますが、その骨材を再利用した再生生コンの原料に使うことができます。

新潟会場のデモでミキサー車のドラムに投入し2分ほど高速撹拌して骨材が出てくる様子を見てきました。ミキサー車が回っているときは中で生コンが流れていると独特の音がしますが、高速撹拌後耳を澄ませてみると、水分を失ってバラバラと動く骨材の音を聞くことができます。そして、見事シュートから落ちてきます。圧巻です。ぜひ福島会場で体感してください。

http://www.nr-mix.co.jp/econ/

ということで、残コンにまつわる4技術のお披露目にはるばる会津までお越しくださる方々がいらっしゃいます(静岡県や福井県や東京都などから!)。皆さまの気概に応えるべく、福島県のすべての生コン関係の皆様のご参加をお待ちしております。また、ご興味のある方は、ご一報いただけますと準備する側の期待値も高まってまいります。どうぞよろしくお願いいたします。

(再掲)

「残コン技術フォーラム in 福島・金堀重機(第17回)」

8/22(火)13:00~15:00

@金堀重機本社(会津若松市町北町大字始字屋敷31-1)

参加費無料!

参加対象者:ゼネコン様、生コン製造業者様、生コン圧送業者様、その他関係者様

出席のご連絡は、こちら↓まで!

㈱金堀重機 電話:0242-32-3111、FAX:0242-22-4474、(担当:春田)

下記URLから、主催者「残コン技術フォーラム事務局様」のご案内が見られます。

http://www.nr-mix.co.jp/econ/blog/post_130.html

福島建設工業新聞様にとりあげていただきました(2017/7/31)

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