Home > 金堀重機ブログ > お知らせ > 2024年(令和6年)新年のご挨拶
平素より私たち金堀重機のサービスをご利用いただいておりますお客様、協力会社・関係者の皆様、そして地域社会の皆様には、多大なご支援を賜り、誠にありがとうございます。
令和6年もどうぞよろしくお願いいたします。
また新年早々から、各地にて、たくさんの災害が多発している状況です。
福島県に位置する企業として、東日本大震災の経験から、災害がもたらす悲劇、復旧・復興の苦労については、他人事ではない思いがあります。
被災された皆様に、心よりお見舞い申し上げますとともに、一日も早く日常を取り戻していただけるようお祈りいたします。
昨年8月、弊社会長が他界したことを受け、新年をお祝いする表現の使用は控えさせていただき、少し遅めの投稿となりました。実際には、5日に安全祈願を行い、今年も始動いたしました。
安全祈願の様子
(また弊社では、従来より書面による年賀状の送付を廃止し、本ブログやSNSを通じたご挨拶のみに替えさせていただいております。誠に恐縮でございますが、ご理解ください。)
さて昨年は、コロナ禍という異常から、いかに「正常化」していくかが試されるはずの1年でしたが、相変わらず、混沌と激動の環境下にあったように感じます。弊社においても、会長を突然に失うこととなってしまいました。創業経営者の息子として、長く弊社を支えてきた大黒柱であった存在が急にいなくなり、言葉にならない大きな喪失感があります。病気療養中であることすら、ほとんどの方にお知らせする間もなく、多くの方を驚かせてしまったことを改めてお詫び申し上げますとともに、生前のご厚情に深く感謝を申し上げます。
告別式のメモリアルコーナーの様子
そのような危機的状況においても、私たちは、会津の建設業界におり、お客様からお仕事をいただき、地域から必要とされ、1年を過ごすことができました。お客様や地域社会に、そして共に汗を流して働ける仲間たちに、とてもありがたいと心から感謝の氣持ちを抱くことができました。
また昨年は、5月に第2回となる「金堀感謝祭」を開催し、あいにくの雨天にも関わらず、たくさんの方々に弊社にお越しいただき、概ね楽しんでいただくことができました。日々、職人として、いただいたお仕事に向き合いつつ、一人ひとりが自らの人間力や技術力を磨くべく、奮闘しています。結果、それぞれの「仕事哲学」が生まれ、「職人魂」が宿り、受け継がれていきます。少しでも私たちの想いを感じていただき、地域とともに、未来へ繋ぐ行為を重ねていきたいと願っています。本年も皆様に楽しんでいただけることを目指し、元氣に開催を予定しています。
昨年の第2回感謝祭でのパフォーマンスの様子
本年も開催を予定。(ただいまの案では、4月28日(日)を第一候補として、関係者一同で調整し、固まり次第、正式に発表いたします。)
本業においては、高止まりしている物価高に加え、需要が継続して減少傾向にあり、大変厳しい経営環境にありました。新たな取組として、会津若松市より2本の公共工事を受注し、1つは無事に竣工、1つは施工そのものを無事に終えることができたことは、可能性を追求するよきチャレンジでした。しかしながら、専門工事業者として、長年培ってきた技術を発揮して、地域の皆様のお役立ちに尽くすことを本分とする姿勢は変わりません。役職員一丸となって、一層の経営努力を重ねてまいります。
今年の干支は「甲辰」。「甲」は、十干の始まり。そして、優勢であることの他、堂々とそそり立つ大木を表しています。「辰」は、十二支の中で、唯一の架空の生き物です。水や海の神として祀られてきた龍は、大自然の躍動を象徴しています。あわせた「甲辰」は、「成功という目が成長し、姿を整えていく。整えていく段階なので、抵抗や妨害となる困難に遭い、これらと闘い抗う努力をして、慎重に伸びていく。歩みを進めていく」という形作る一年であると聞きました。
60年前の「甲辰」、1964年は、アジア初となる「東京オリンピック」があった年です。戦後の復興、高度成長を実現していく時代の象徴的出来事のあった年と思うと、成長、変化を暗示させる出来事がある年だと言えます。直接関係はないのですが、東京オリンピックと聞いて思い出すのは、かの有名な京セラという会社。この頃創業から5年と走り出したときでした。創業者の稲盛和夫さんを筆頭に寝食を忘れて事業に没頭しており、国民的行事として世間でどれほど盛り上がっていたかわからない東京オリンピックを全く無視して過ごしていたと聞いたことがあります。価値観が多用した近年ならいざ知らず、この60年前にそれほど、事業に没頭し、一心不乱に努力できるという原点が、まさに今日の京セラの発展を支えていたと感じさせてくれます。
私たちは、この先に必ずある明るい未来を信じて、この「激動、激変の時代」に生かされている試練に感謝し、「最善観」でもって、地域の為に、喜んで闇を照らす「一燈」となって邁進いたします。
世の為、人の為を旨とする 金堀ファミリー
こころやさしく、ちからづよく。
これが、私たちの企業理念であり、働く集団としての在りたい姿として掲げています。
地域やお客様とともに、社員一丸となって助け合う家族的集団となる。これらは簡単に実現できることではありませんが、言葉に掲げて目指すからこそ、そこに一歩ずつ近づいていくと考えています。今年1年の歩みとして、今一度、組織の目的を確認し、結束を高めるべく、以下のスローガンを掲げました。
「金堀ファミリー scrum and go」
スローガンは、理念を実現させるため、具体的に協力した行動を行うチームとなることを強調しています。
そして、その先に実現したい世界、成し遂げたいことを表現した「大義」が「あいづごころで日本を照らす 誇りある郷土を子どもたちへ」です。
「あいづごころ」とは、この地に関わらず、代々受け継がれてきた「やまとごころ」「大和魂」と同義です。それぞれの「義(世の為)」、それぞれの「仁(人の為)」があり、「誠」を尽くし、「和」して皆で働いて参ります。
私たちの仕事は、オペレーター(人)が持つ技術と信頼の提供により、「地域、社会に貢献すること」が第一であり、大切な経済活動です。その経済活動をやらせていただく土台が地域であり、地域があってこそ、私たちの仕事は成り立ってきました。何のために働いているのかと問われれば、未来の世代、つまり子どもたちのために、地域を繋ぐために他なりません。
そして、働かせていただけることへの「感謝」の思いを、直接に、間接に、様々な形で伝えていくのが私たちの社会貢献活動であり、その先に大義の実現を見ています。関連企業を始め、協力していただける多くの皆さまとともに、よりよい未来を作ってまいります。
京セラの創業に携わり、後に社長を務められた伊藤謙介さんの言葉に「企業理念が希薄化したとき 企業の命運は尽きる」とあります。この言葉を私たちになりに解釈すれば、「創業の精神を理解せず、未来を思わぬ企業経営に走ったとき、組織は崩壊に向かう」という意味だと考えます。会長亡きあとだからこそ、これまで、会社を支え、私たちに襷やバトンを繋いでくださったすべての先人の想いを繋ぐことにいっそう努力を重ねて参ります。
そして、地域を愛し地域に愛される100年企業を目指して参ります。
本年も変わらぬご愛顧のほど、どうぞよろしくお願いいたします。
代表取締役社長 春田一真