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こんにちは。金堀重機の斎藤です♪
もうすぐ七夕ですね🎋
七夕といえば、短冊に願い事を書いて笹に結ぶと、願いが叶うというのがありますね。
↑ 私の手帳カバーの表紙。数年前の新選組展で購入したもの。
この写真、新選組の土方歳三の刀の鍔(つば)なのですが、「和泉守兼定 七夕図鍔」と題されています。
左上に梶(カジ)の葉、右下は「短冊のモチーフで、短冊には旧字体で「円満」と書かれています。
笹の葉ではなく、なぜ梶の葉なのかというと、昔は短冊(紙)ではなく、梶の葉に和歌を書いて願いごとをしていたのですね。
そして、墨を溶かす水も、サトイモの葉にたまった夜露を天の川のしずくと考え、サトイモの葉に宿った夜露をあつめて墨を溶いていました。なんだかロマンチックじゃありません?✨
笹の葉に短冊のスタイルになったのは意外とあたらしく、江戸時代になってからだそうです。
梶の葉は昔から神聖な植物として重宝されていたんですって。
今月初めの安全大会では、専務から武士道についてのお話しがあったのですが、
『葉隠』という書物の一節「武士道とは死ぬことと見つけたり」を紹介してくださいました。
いかに生きるかは、いかに死ぬかと同じ意味を持つのだと感じます。
土方歳三の鍔に話しを戻します。短冊に書かれた「円満」は、「すべての願いが叶い満ち足りるさま」のこと。
この願いを込めた鍔とともに日本各地を転戦し、最期は函館に散った土方歳三の生きざまをよく表していて、とても痺れます。
でも、私は斎藤一がいちばん好きなんですけどネ(笑)
あとは新選組じゃありませんが、土方歳三とほぼ同時期に函館で亡くなった幕府遊撃隊の伊庭八郎も好きです。
吉原の遊女小稲(こいな)とのエピソードは涙が出ます。興味のある方はググってみてくださいね♪
話しは変わりますが、みなさんはトンボの別名を知っていますか?
日本でトンボは「勝虫(かちむし)」と呼ばれ、武士が好んだ紋様のひとつでした。
なぜ勝虫というのか?
トンボは、後ろ向きに飛べないからです。
後戻りしない!前進あるのみ!ということで、負けを知らない=勝つ虫。
私は、そんなトンボがすきです。
そしていつの日か、トンボ柄の浴衣に菖蒲の花の帯を締めて、
「勝負(菖蒲)に勝つわよ」と粋に言い放つのが夢です(笑)
男も女も関係なく、ひとはこの世に在るかぎり、いつもなにかと戦っているもののふなのではないでしょうか。
さて、みなさんの願いはなんですか?